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初島の神話

愛を育てた冒険 筏で海を渡る

初木神社にまつわる美しい神話が初木姫の物語です。

人皇第五代考昭亭の頃、初木姫は日向から東国順憮の途中、伊豆山沖で遭難、一人この島に漂着しました。 姫は毎日磯辺をさまよい、対岸に火をたいて合図をしましたところ、伊豆山の伊豆山彦という男神がこれに答えました。
姫は早速、筏をつくり、伊豆山に渡り、伊豆山彦に会い二人のロマンスがうまれました。二人が出会った場所が伊豆山にある逢初橋です。
その後、初木姫は伊豆山の山に登り、木の中に住む日精、月精という二人の子供をみつけ、育てました。二人は夫婦となり、子孫は繁栄し伊豆山権現の先祖といわれています。

お初哀話 たらいで渡海九十九日の恋

『島の乙女のはや胸に、秘めて高鳴る琴の緒の断たれて悲しい恋の火よ』悲しい歌に残されている物語です。

大昔、初島は住む人が六軒しかない淋しい島でした。十七才の美しい乙女が伊豆山のお祭りで、右近という若者を好きになりました。
「百夜通えば結婚する」の約束でお初は海上三里たらいにのって通い、九十九日目の夜、お初に横恋慕した男が目印の火を消してしまいました。お初は一晩中海にさまよい波にのまれて死んでしまいました。右近はお初の弔いに諸国巡礼の旅に、火を消した男は七日七夜苦しんで遂に死んでしまいました。